Q&A

2018.04.22更新

患者さんから『食後30分は歯を磨かない方がいいのですか?』という質問をよく受けます。

数年前にテレビや雑誌などで『食後30分ははを磨くと歯が弱くなっているので歯が削れたりする。30分後以降に磨くと良い。』と報道したのが理由かと思います。

 

むし歯はお口の中の細菌が糖分を栄養として、酸を作り歯を溶かして虫歯になります。

食後お口の中は酸性に傾き、少しですが歯を溶かしています。30分くらい経過すると唾液の効果でお口の中がアルカリ性に傾き再石灰化が起こり正常に戻ります。

この報道がされた時、皆さん(私たち歯科関係者も)はとてもびっくりされたでしょう。しかしこの論文はあくまでも試験管での実験によるものであり、『歯が溶ける』を重点においたものなので、お口の環境に必ずしも当てはまるとは言い切れないと思います。

またお口の中の環境は個人差(むし歯菌の多さ、唾液の再石灰化の能力、歯並び、磨き方など)があり、時間が立つと食べ物のカス(プラーク)ができ、歯ブラシで落ちにくくなるので

食後30分後に磨ける環境にない場合などを考慮すると、なるべく食後にすぐ磨いた方がよろしいかとおもいます。

 

例外として酸蝕症(酸性のものを多くとったり、胃酸などでもともと歯が溶けやすい方)などはある程度時間を置いて磨く方をお勧めします。

 

 

投稿者: Dental Office SAGAMIHARA

2018.04.21更新


虫歯の原因は?
虫歯はなぜできるの?
よく歯を磨いても、虫歯になってしまうの?


まったく磨いていないのに「虫歯は一本もない」という人もいます。その理由は虫歯菌が口の中にいるかどうかの影響が大きいのです。

虫歯菌の中でも最も関係しているのはミュータンス菌といいます。ミュータンス菌の住処は歯になります。生まれた時には歯がありませんので、ミュータンス菌はいません。

ではどこからミュータンス菌に感染するのでしょうか?

生後10ヶ月~36ヶ月くらいの間に、保護者や家族から感染するこたが多いのです。


保護者や家族の方などがミュータンス菌が多いとより感染しやすくなります。一度感染すると、ミュータンス菌の数は変わらないのです。ですのでミュータンス菌の数が多いほど虫歯にかかりやすいのです。反対にミュータンス菌の数が少なければ歯磨きをしなくても虫歯になりにくいのです。

ミュータンス菌は砂糖をえいようとして、酸を出し歯を溶かすのです。。

日本人の約90%以上が虫歯にかかっているといわれています。小さな虫歯なら再石灰化を期待して治療しない場合がありますが、深い虫歯(象牙質に至った虫歯)は自然のままでは元には戻りません。治療をしなければ治らないのです。

 

予防法としては、

          歯磨きをしっかりする。

        糖分をひかえる。(虫歯菌の栄養になるため)

        フッ素を活用する。

        定期的に歯科医院を受診する。

 

歯科医院は今までは治療の場所として、通院されていたとおもいますが、今後は予防の場所として通院して頂ければと思います。

 

 

 

 

 

投稿者: Dental Office SAGAMIHARA

2018.04.10更新

よく患者さんから『電動歯ブラシはいいですか?』という質問を受けます。

個人的にはどちらもいいところがあると思います。

電動歯ブラシはきちんと使用すれば手磨きよりもより効果が望めると思います。

掃除機とほうきを例にとってみると、掃除機の方がより汚れは取れます。しかし掃除機の使用法を間違えれば汚れはしっかりとは取れません。

また反対にほうきでも正しい使い方をすれば、汚れも取れます。

それぞれの使い方を習得すれば、どちらでも良いかと思います。

 

まずは電動歯ブラシについて説明いたします。

市販されている電動ブラシは大きく3種類に分かれます。

1ブラシ部が振動したり回転して汚れを磨くもの。

2音波ブラシ 

3超音波歯ブラシ

①は振動だけで汚れや歯垢(プラーク)を取り除きますが歯と歯茎の境目(歯周ポケット)などを

綺麗に磨くには足りないと思われます。

 

②、③はこちらもブラシの振動でプラークを除去します。音波を発することで高速の水流を作り出し、プラークを取り除いてくれるのです。また、音波が口内の細菌に作用し、細菌同士のつながりを破壊します。音波の振動を利用するので手磨きのように歯ブラシのヘッドを大きく動かさないのがコツ!
歯の表面や歯茎の隙間の汚れが気になる方、矯正やインプラント治療などを行っている方におすすめです。

音波ブラシと超音波ブラシの違いは振動数が違うため超音波ブラシの方が振動数が大きいので汚れがよく取れると言われておりますが、歯科医師の中でも「必ずしも超音波歯ブラシが音波歯ブラシより優れているとは言えない」「超音波歯ブラシは振動が速すぎて歯垢がよく取れないのでは?」という疑問の声もあるようです。

できれば音波ブラシや超音波ブラシを選択されるとよいかと思います。

手磨きの利点はブラシのヘッドの大きさやブラシの硬さや形態など自由に選ぶことができ自身にあった歯ブラシを選択しやすいです。

 手磨きを勧める歯科医師や歯科衛生士の方が多くいらっしゃいます。それは、電動歯ブラシに頼ることでブラッシングが雑になってしまうこと、そして歯や歯茎への負荷の大きさなどを考慮しているからだと思います。(振動数が多ければ多いほど傷めるリスクが高くなりますが、手磨きでも同じです。いずれも、正しいブラッシングをしていただければ問題ありません

 

正しい磨き方をすれば、電動歯ブラシ、手磨きどちらでも良いかと思います。

かかりつけの歯科医師、衛生士にご相談されて下さい。

 

 

投稿者: Dental Office SAGAMIHARA

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